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AIDS(エイズ)発症の定義【AIDS指標疾患】

免疫細胞

普段よく耳にする『HIV感染症』という言葉はHIVウイルスに感染してからAIDS(エイズ)を発症するまでの全ての経緯を表す言葉です。

また、『HIVウイルス』と『AIDS(エイズ)』も意味が違い、HIVウイルスに感染し進行するとAIDS(エイズ)を発症するということをHIVとエイズの違いで触れました。

ところで、ここで言っている『AIDS(エイズ)を発症する』というのはどういった基準で判断するのでしょうか?

実は、AIDS(エイズ)診断を判断するための指標疾患があらかじめ定められています。

この指標疾患をAIDS指標疾患といい、国により多少違いがあるものの、日本では厚生労働省のエイズ動向委員会により23種もの疾患が定められています。(これは、エイズ発症期で詳しく記載しています。)

このAIDS指標疾患で定められた症状が現れて、初めてAIDS(エイズ)と診断されるわけです。

AIDS指標疾患と日和見感染症

体の免疫力が落ちることで感染する疾患を一般的に『日和見(ひよりみ)感染症』といいます。

AIDS(エイズ)の場合、HIVウイルスが免疫の中枢細胞であるCD4陽性T細胞に寄生し破壊していくことで免疫力が急激に落ち、日和見感染症を発症することになります。

しかしこの日和見感染症は、全てがAIDS(エイズ)でのみ発症するものではなく、AIDS(エイズ)でなくとも発症するものもあります。

帯状疱疹(たいじょうほうしん)や口腔内カンジダ症は、AIDS(エイズ)でなくとも免疫が落ちることで発症しやすい疾患ですので、AIDS指標疾患には定められていません。

これらは定められていなからAIDS(エイズ)の人は発症しないというわけではなく、むしろよく発症する疾患です。ただ、健康な人でも発症する可能性が十分にありますのでAIDS指標疾患には定められていないというだけのことです。

AIDS指標疾患と悪性腫瘍

悪性ウイルス

AIDS指標疾患には腫瘍の類も定められています。カポジ肉腫・原発性脳リンパ腫・非ホジキンリンパ腫・浸潤性子宮頚部癌などです。

悪性腫瘍にはそれぞれ原因となるウイルスが存在し、HIVウイルスにより免疫が落ちることでこれらのウイルスが増殖し腫瘍を形成します。

聞いたことがある名前のウイルスもあると思いますが、カポジ肉腫はHHV-8ウイルス、リンパ腫はEBウイルス、子宮頚部癌はヒトパピローマウイルスが原因ウイルスとなります。

免疫細胞がどんどん減少していくにつれ、発症する日和見感染症は重症化する傾向にあります。

症状は帯状疱疹やカポジ肉腫などから始まり、ニューモシスティス肺炎やトキソプラズマ脳症、クリプトコッカス症、サイトメガロウイルス症、非結核抗酸菌症などと発症していきます。

早期の検査がカギでも述べましたが、早期検査・早期治療が唯一の、そして非常に有効な対処法になりますので、仮にHIVウイルスに感染していたとしても免疫細胞の数が減少しない内から治療し、『如何に免疫細胞の数を減らさないようにするか』がカギとなるのです。


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