セーファーセックスはパートナーの為?自分の為?
HIV(エイズ)に感染しても、人間(男)ですからセックスを絶つのはなかなか至難なことです。
感染を拡大させてしまうという観点から見ると、極論セックスをしないということが最も望ましいのですが、なかなかそうもいきません。
せめてHIV(エイズ)感染を拡大させないために、感染リスクの高い行為を避けたセックスをする必要があります。
これをセーファーセックスと呼びます。
ただ、セーファーセックスをすれば感染は100%防げるかというとそうではありません。あくまでも感染確率を下げることしか出来ません。
HIVウイルスは血液や粘膜を介して感染しますので、膣内だけでなく咽喉や直腸もまた感染ルートになります。
セーファーセックスを実践すれば、HIV(エイズ)感染予防だけでなくクラミジアや梅毒、淋病といった他の性感染症の感染予防にも有効です。
■ HIVウイスルの感染経路についてはこちらをご覧ください。
→ HIVウイルスの感染経路と感染力、危険度(確率)
さらに、傷口があったり他の性感染症に感染している状態であれば、HIV(エイズ)に感染する確率は数倍~数百倍に跳ね上がります。
後述しますが、セーファーセックスはパートナーを守るためだけのものではありません。自分を守るためにも必要となります。
コンドームの装着は感染防止のための最低限守るべき項目です。少しでもリスクの高い行動は避け、感染リスクを減らしましょう。
HIVウイルス量が少ない場合
【 質問 】
血中のHIVウイルス量が少ない場合はセーファーセックスを心がけなくても大丈夫なのでしょうか?
【 回答 】
治療がうまくいっていて血液中のHIVウイルス量をうまく抑えることができていたとしても、精子内のウイルス量は多いかもしれません。
また、いくらウイルス量が少ないといっても、感染させるリスクは伴いますので、気を抜かずにセーファーセックスを続けましょう。
コンドームで防げない性感染症
コンドームを装着していればすべての性感染症が防げるのかというとそうではありません。
しっかりコンドームを装着していてもコンドームで防げない性感染症もあるのです。
- 咽喉の粘膜から感染する、淋病とクラミジア、梅毒など
- 便から感染する、赤痢アメーバ症、A型肝炎など
このようにフェラチオやクンニリングス、ディープキスでも感染する危険性がありますし、肛門を舐める行為(リミング)では便を介して様々なウイルスや雑菌に感染してしまいます。
※ A型肝炎に関しては、まだ感染したことがなければワクチンの接種が予防には有効です。検討してみるのもよいでしょう。
このことからも、コンドームだけに頼らず、より安全なセックスを心がける必要があることが解ると思います。
セーファーセックスはパートナーの為?自分の為?
次の疑問は、自分だけでなくパートナーも既にHIV(エイズ)に感染していたとしたら、セーファーセックスは不要なのか?です。
…実は、不要ではありません。(必要です。)
パートナーが保有しているHIVウイルスが薬の効かない”薬剤耐性を持ったHIVウイルス”かもしれません。
もしそのウイルスが自分の体内へ感染したとしたら、自分も抗HIV薬が効かなくなってしまい、せっかくうまくいっていた治療もうまくいかなくなるでしょう。
また、肝炎ウイルスを始めとする他の性感染症に感染する危険性も十分にあります。
しかも、既にHIV(エイズ)に感染しているわけですので、一般の人よりも感染しやすく重症化しやすい状態にあります。
セーファーセックスはパートナーを守るためのものという訳ではありません。自分を守るためにもセーファーセックスは必要なのです。
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